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きらりきらりと輝いて目の前で流れる金糸に目を細める。彼はとても綺麗。大切なものの代償だ、と言って見せてくれた鉄の右腕すら輝いて見えた。冷たい温度に肌を寄せれば少しだけ不安げに金が揺れて切なくなる。「すごい、きれいです」ぽろりと何処か場違いの様に呟かれた言葉に彼は何を思ったのだろうか。ほんの一瞬だけ唇を歪めた後「さんきゅ」と言った。冷たい右手を、強く握った。そのまま抱きしめられて、視界の片隅で金がまた揺れる。ゆらゆらゆらり、ああなんて綺麗。うっとりと目を細めたあたしに気付いたのか、彼は少しばかり身体を離して額をくっつけた。吐息が近い。「どうしたんですか?」僅かに声が震えた。「別に。ただ、は綺麗だと思っただけだ」真っ黒な髪とか、すごく。嬉しそうな色を見て、あたしも嬉しくなった。「あたしも、すきです。エドの、きれいなきんいろ」ふうわり、と手を伸ばせば彼はそのまま唇を重ねた。あったかい。そういえば、彼の身長はこんなに高かっただろうか。ふと考えたそれに首をかしげる。「エド、」「」ああでも、今そんなことはどうでもいい。今目の前にある体温がこれ以上何も言うなと物語っている気がした。「愛してる、」彼の言葉はいつだって優しいのに、どうしてこんなにも胸が痛むのだろうか。じくじくと犯す焦燥にも似た痛覚。「エドワード」そして、もう一度重ねられた唇は、まるで灼熱のようだった。 →イエス、オフコース (080217//23歳エドワード//勝手に23歳設定。背が高いといいなぁ、という) |