| げぼり、げぼり、そんな音がして息ができなくなる気がした。わたしはどうしようもない屑だから、ここで死ぬのが当たり前なのかな、とぼんやり思った。いやだ、いやだ、そんなの、いやだ。首を振ろうにも、頭は重くて動かない。ゆっくりと下に向いてしまうだけだ。それはまるで、頷いているようにしか見えなくて。(ちがう、ちがうの、ちがうんです、ちがうんです。わたしは、なにも、なにも、していません)声すら、出なかった。それは当たり前の景色なのか。どうにか認めて欲しくて、がんばってもがんばってもがんばっても、泣いても泣いてもないても、わたしが受け入れられないのは当然なのか。ああ、そんなせかい、滅びればいいのに。 頭が、ひどく、いたかった。 |
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この痛みすらもわたしみたいな人間のクズみたいな女には当然であって、これは然るべき罪であって罰であって、わたしはこれを一生償い続けなければならなくて、誰に縋っても振り向いてくれなくて、ひとりで、ひとりで、ひとりでずっと、ずっと、ずっと、ずっとずっとずっとずっとずっとずっと!! たすけて |
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「」 ぱちり、と目が覚める。突然の慣れない光に、目が眩しさを訴えた。それと同時に視界が歪む。目の前にある晋助に顔がよく見えなかった。 「なに、泣いてんだ。バカ女」 バカじゃないよ。そう言いたいのに、口から漏れたのは小さな嗚咽だった。喉はカラカラで、痛いほどで、晋助は黙って水の入ったコップを差し出してきた。用意してくれていたのかもしれない。変なところで気が利くんだから、とか、ありがとう、とか、言いたいことがあるのに、水を押しのけて晋助に抱きついた。 「ったく、ガキか、テメェは」 苦笑を漏らしたような、晋助の息が聞こえた。とくん、とくん、とリズムを刻む心臓が心地よい。安心できる場所なのに(むしろ、そうだからこそ)涙が溢れて止まらなかった。優しく抱きしめ返して、一緒にベッドに沈む。そんな仕草すら、いとおしいと、思った。 「しんすけ、」 「あー?」 「ひとりに、しないで」 涙が止まらない。うまく発音できていただろうか。わたしはどうしようもなく不安になる心を抑えながら、晋助を見上げた。そこには、人を馬鹿にしたような、けれど温かな血の色を灯した瞳があった。そしてその薄い唇が開かれる。 「馬鹿にすんじゃねぇぞ、アホが」 一度しか言わねぇから、よく聞いとけ。そう言われて、こくん、と頷く。そのまま、晋助はわたしの耳元まで唇を寄せて、ひっそりと、囁いた。 「テメェが俺から放れたくても放さねぇ。捕まえてやらァ」 覚悟しとけ。それだけ言って、ちゅ、と頬に軽く口付けを残した彼のその唇が、そのあたたかな瞳が、きもちのよい声が、体温が、すべてが、 |