「あなたに恋をするくらいなら、犬畜生と同じ扱いをされた方がましよ」
「それくれェ苦しいってかァ?泣かせるじゃねぇか」
「本当に自惚れ屋ね。そらくらい嫌ってことよ」
「こんないい男捕まえといてよく言うさなァ」
「あらごめんなさい。あなた、いい男だったの?御粗末すぎて気付かなかったわ」
「あっちの方は立派だろうがよ」
「最低ね。下品な男」
「さんざん悦んでたのはどこのどいつだってんだィ。チャンよぉ」
「さァ、どこの演技が上手な女かしらね。感服するわ」
「演技、ねェ。あの喘ぎ声と髪の乱れ様が演技っつーなら、そりゃすげェ役者じゃねェかィ」
「女は怖いものよ。男の煽り方を知ってる女は、尚更ね」
「くく、確かになァ。まったく男心っつーもンを熟知してやがるらしい。いつもは背筋伸ばしてしゃんと歩いてやがる女が、夜には俺の好きな様に喘ぎ強請るっつーんだ。そりゃァ、最高だろうよ」
「本当に最高の女ね。そんな女を弄ぶあなたは、最悪だけれど」
「弄ぶ?馬鹿かテメェ。遊ばれてンのはこっちだろうが」
「お次は被害者?本当、その人には同情するわ。かわいそう」
「俺ァとっくの昔に本気だがな」
「また、戯言かしら。あなた、殺してやりたいくらいよ」
「そりゃァ結構。どうせなら殺してくれや。腹情死ってのも悪かねェ」
「悪趣味だわ」
「なんとでも」




「あなたが死んだら、愛してあげてもいいわよ」
「焦らすねェ。悪趣味はテメェだろ」
(080905)